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Macがクラッシュして分かった、本当に取るべき予防策&対処法

 
  Mac復旧中インジケーターバー

先日、3年使ったMacBookProが突然のクラッシュ。
まったく立ち上がらなくなり、最終的に初期化→ OS再インストールでなんとか復活しました。
データのバックアップを一部しか取っていなかったため、データ保存作業を必死でおこないなんとか事なきを得ましたが、アプリケーションのデータがきれいさっぱり消えてしまい、復旧したものの気づいて愕然という状態に。

そんな中で、MacBookのクラッシュ対策に、これだけは行うべき、と思った対処法を紹介します。

クラッシュに備えたバックアップの方法

やはり常日頃からいざという時のPCクラッシュに備えておくことです。

そんな時はやっぱりiCloudやGoogleドライブなど、クラウドによるデータのバックアップがすごく心強いです。
別のPCからもアクセスでき、いざクラッシュしても他のPCからアクセスできます。

おすすめの無料クラウドデータ保存サービス

1)iCloud

Macを使うならやはりiCloudでしょう。iphoneやipadと共有・同期できるのも助かります。
もし納期前にMacがクラッシュしても、iphoneからデータを送ることができます。
無料でも使えますがその場合5GBですぐにいっぱいに。
50GBが月々130円、200GBが400円、2TBが月々1300円で使えます。
iCloudストレージのグレードアップ
appleサポート iCloudストレージ

2)Googleドライブ

こちらも無料から使えます。
クラウドサービスですが、Gメールを使用する人は使いやすいのではないでしょうか。
様々な機能のGoogleアプリで作成した書類も保存できるため大変便利です。特定の人と共有できる機能も有名です。
月々250円で100GBから、一番人気の1TBが1300円で使用できます。
Googleドライブ
Google Drive

またデータはファイルだけではありません。
今回は大切なデータの一部をクラウドのデータに保存しておらず、またIllustratorやPhotoshopで使うインストール済みのフォント、ローカルで作りかけのサイトの構築を行っていたMampの中のデータなどを保存しないまま初期化をかけてしまい、損害は小さくなかった…というか甚大でした。
キーボードの変換や、ファンクションキーの設定など、いろいろカスタマイズもしていると、保存するのはデータだけでは足りないですよね。

外付けハードディスクでバックアップ

OSインストールで外部起動もできる

Macの外付けハードディスク
ひと昔まえのMacにはCDドライブがあったので、クラッシュ時にOSのインストールCDから立ち上げることもできたのですが、最近のMacBookには付いていません。
PCの外に外付けするハードディスクを買えば、データのバックアップだけでなく、いざクラッシュした時はOSをインストールして壊れたMacの代わりにそのハードディスクから立ち上げることができ安心です。

ファイル以外に保存しておくフォルダ

フォントのデータ

フォントは使い方によって保存する場所がそれぞれ違います。
ユーザー固有のフォント…ユーザー別に使用しているフォントです。

“ユーザ” ~/ライブラリ/Fonts/
各ユーザは、それぞれのホームにインストールされたフォントをすべて自分でコントロールできます。ユーザがコンピュータにログインしている場合、これらのフォントを使用できます。ここにインストールされたフォントは、コンピュータのすべてのユーザが使用できるわけではありません。
“ローカル” /ライブラリ/Fonts/ コンピュータのすべてのローカルユーザは、このフォルダにインストールされたフォントを使用することができます。Mac OS X はシステム操作にこれらの追加のフォントを必要としません。管理者ユーザは、このフォルダの内容を変更することができます。このフォルダは、アプリケーション間で共有されるフォントを保存する場所として推奨されます。
“Network” /Network/ライブラリ/Fonts/ 「Network」フォルダは、ローカルエリアネットワークのすべてのユーザが共有するフォントに適しています。この機能は通常、ネットワークファイルサーバ上でネットワーク管理者の管理の下で使用されます。
“システム” /システム/ライブラリ/Fonts/ Mac OS X はシステム使用とディスプレイ用に、このフォルダのフォントを必要とします。これらのフォントは手動で変更したり削除しないようにする必要があります。

アプリケーションのデータ

アプリケーションの設定や、アプリ内で保存しているデータは、そのファイルごとに保存しておかなくてはいけません。

けれども日々これらのファイルをいちいち保存していたのでは大変です。
そこで、お使いの環境をすべて一気に保存する方法をご紹介します。

Macの使用環境をまるごとバックアップ

Mac復旧のための対策

ここからは予防策ではなく、いざクラッシュしてしまった時にMacを復元していく対処法を紹介します。
段階に応じて、対処法が変わってきます。

1)危険レベル★…PRAMクリア

「立ち上がりが調子悪いな」と感じたときは、コマンド +P+Rキーを、電源ボタンと同時に押して立ち上げましょう。
起動音がしたら電源ボタンだけ手をはなし、あとのキーはアップルマークが出るまで押しています。

これでもだめなら第二レベルです。

2)危険レベル★★…セーフティーモードでの立ち上げ

1.Mac を起動または再起動して、すぐに「shift」キーを押し、そのまま押し続けます。Apple ロゴが画面に表示されます。
2.ログインウインドウが表示されたら「shift」キーを放します。
3.起動ディスクが FileVault で暗号化されている場合は、ログインが2回必要になることがあります。
1回目で起動ディスクのロックが解除され、2回目で Finder にログインします。
4.セーフモードを終了するには、Mac を再起動し、起動中にどのキーも押しません。
アップルサポート

セーフモードで立ち上がったら、ディレクトリやキャッシュに問題があって、解消されたということで、セーフモードでも立ち上がらない場合はそれ以外に問題があり、まだ解決されてないことになります。

危険レベル★★★…リカバリー領域での立ち上げ

私の場合2.のあとも立ち上がらず、ログインはおろか立ち上がりも途中で止まるようになっていきました。
なのでここからは本格的なHDの治療&問題の箇所の検証へと入っていきます。
コマンド+Rキーを、電源ボタンと同時に押し、起動音で電源ボタンだけはなし、あとのキーはアップルマークがでるまで押し続けます。

このモードで立ち上げても、本体のHDが立ち上がってはいないので、データにはさわれません。
何をするかというと、HDを寝かせたまま治療・検証を進めていこうというところです。

リンゴマークが出たあとゆっくり言語設定画面に移行します。

外付けHDにOSをインストール

日本語を選び次へ
四つほど項目が出ているウィンドウのうち、一番下の「ディスクユーティリティ」選ぶ
処置をするハードディスク一覧が表示される。外付けハードディスクのほか、内臓ハードなど。外付けハードディスクを選んで上の項目から「消去」を選択。
ところで最初のほうに「復旧サーバーに接続できません」などとエラーメッセージが出る時はインターネット回線が途切れているのです。
もう一度設定し直してから気を取り直して続けます。
復旧サーバに接続できません
使用する外付けハードディスクをMac用にフォーマット(形を合わせる)するのです。
その時に「フォーマット」を「Mac OS拡張(ジャーナリング)」に、方式を「GUIDパーティーションマップ」 にする。
初期化完了したら最初の画面に戻り「MacOSインストール」を選ぶ。
インストール完了すると、設定画面に。

外付けハードディスクからMacBookを立ち上げ

イメージとしてはこんな感じです<イラスト>
今度は、OSをインストールした外付けハードディスクからMacBookを立ち上げます。
optionキーと電源ボタンを同時に押して立ち上げます。電源ボタンはすぐ、optionキーはアップルマークが出るまでです。
ここでやっとMacBookのデータを外付けHDに避難させることができました。
この後の対応は一つ前の「外付けHDにOSをインストール」と同じ処理をします。

Macの内臓HD初期化
避難させたあと、今度はMacBookの内臓HDをクリーンアップ(初期化)し、再度OSをインストールします。
※ここで注意!内臓HDを初期化させたあと、名前が「名称未設定」になります。
Macのトラブルサポーターさんによると、名前が日本語のままだとエラーが起きる事があるので、アルファベットで好きなように入れたほうがいいそうです。

インターネット領域からの立ち上げ

また終了して、今度はコマンド+option+Rキーを電源ボタンと一緒に押し、電源ボタンは起動音まで、他キーはアップルマークが出るまで押し続けます。

このモードは「インターネットのリカバリー領域を利用して立ち上げる」とアップルサポートの人がおっしゃっていました。
いつどこでトラブルがあるかわからない。
その時に慌ててお金をかけてリカバリーするよりは、月々100円程度で毎日の安心を手に入れた方が、職業人としても絶対に正解です。

クラウドにデータを預けていればいつでもどこでも仕事ができるというメリットがあります。

今回のことも原因は不明ですが、とはいつどんな時でも起こり得る。
仕事に使う場合は備える意識を持たなければ、と実感しました。

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